ねこ座暗黒星雲

文です。

【MTG・パイオニア】実録・ハンマータイム地獄変

「パイオニアでハンマータイム」はすべて詐欺です

 

「ファイレクシア:完全なる統一」が発売し、身内環境にパイオニア旋風が吹き荒れた。

 いい機会なので僕もパイオニアデッキを組んだ。

 ONEプレビューから話題になっていた、《耐え忍ぶカー、ケンバ》を採用した「ハンマータイム」だ。

 

・ハンマータイムについて

 多分みんな知ってると思うけど一応解説しておくね。

 ハンマータイムはモダンに存在するアーキタイプ。クソ重装備コスト装備《巨像の鎚》を《シガルダの助け》や《純鋼の聖騎士》で強引に装備するコンボをメインとしたビートダウンデッキである。

 1ターン目にクリーチャーを出し、2ターン目に《シガルダ》《巨像の鎚》と続けることでいきなりパワー10超えで殴り掛かることができる。

 《シガルダ》と《ハンマー》はパイオニアでも使用可能なカードだが、《純鋼の聖騎士》は使用可能範囲外。一般的に、MTGではコンボのキーパーツは2種8枚あるべきとされる。パイオニアでもできなくはないけど、成功率が低いとみなされていた。《シガルダ》だけでは戦場に出た後の《ハンマー》が粗大ゴミと化すのも問題だ。

 一応、《毅然たる一撃》《カズールの徴収者》といったカードは存在するが、知る限り話題を聞いたことがなかった。まあ見るからに弱そうだもんな

 そこに颯爽登場したのが上に挙げた《ケンバ》である。戦場の《ハンマー》を回収でき、自分だけでなく他の猫クリーチャーにも持たせられる。

 実に気に入った。他の猫もOKっていうのがいいね。余談だが、僕が初めての統率者として検討していた中に《王の摂政、ケンバ》があったので、「ミラディンの傷跡」ブロック発売時は遊んでいなかったがケンバを知っていた。生きてるとは思ってなかったけど。

 

・実際に組んだデッキ

 後述する大会に参加した時のバージョン。マイナーチェンジは繰り返したが、基本骨子は最初から変わっていない。

 で、まず、このリストは一般的なものではない。おそらくよく知られているタイプのものは、死亡時にパワー分のダメージを与える《火刃の突撃者》《騒音の悪獣》を採用している。

 なぜこれらを採用していないのかというと、半分は趣味である。

 もう半分は、このゴブリン型にしても劇的に強くなるわけではないと考えたからである。(この辺は後述)

 なお、《離反ダニ、スクレルヴ》を取らずメインのクリーチャーを猫のみにし、相棒に《孤児護り、カヒーラ》を指定した見た目だけ美しいリストも考えたが、すぐに《スクレルヴ》入りに戻した。

 

・実際どうだったの?

 デッキを組んだので僕は身内と対戦を繰り返した。

 対戦したデッキは以下の通り。

 ・イゼットフェニックス

 ・赤単

 ・青白コン

 ・エニグマ

 ・アブザンパルへリオン

 ・マルドゥパルヘリオン

 ・ボロスヒロイック

 ・青黒オラク

 ・青単クロパ

 ・緑白オーラ

 

 この時点では、ほどほどに勝ったり負けたりといった感じ。対青白コンのみ明確に不利だったり、後述するデッキ構造の問題を感じつつも、まったくゲームにならないとは感じなかった。サイドの《解き放たれた狂戦士》は青白コンにボコボコにされた名残りである。

 また余談だが、青白コンにボコボコにされた翌日、僕は原因不明の39度の高熱を出した。コロナでもインフルエンザでもなかった。

 

 その後、身内で連れ立ってパイオニア大会に出る話が持ち上がり、せっかくなので僕も同行することにした。参加者は20人程度で、スイスドロー5回戦(とSE)。

 気になる戦績は、

 

 1.黒単ミッド ××

 2.グルール機体 ○××

 3.グルール機体 ××

 4.グルール機体 ××

 5.青黒コン ××

 

 こうです。

 

・「パイオニアでハンマータイム」はすべて詐欺

 自慢じゃないが、僕はMTGが下手なほうだと思う。構築の大会とか久々すぎて結構緊張したし、自覚しているプレイミスも結構あった。なので、ちょっと負けが込んだくらいでデッキに責任を押し付けるような無様な真似はしない。

 しないが、さすがにこれは使い手の腕だけの問題ではないと思う。根本的な陥穽がある。

 ここからは、これまでの対戦で感じたこのデッキの弱みを、可能な限り考察していきたい。

 

・華麗なるワンショットキルなどない

 まず、身内対戦の時点で顕在化していた問題が、「《ハンマー》コンボに大きく偏っているにもかかわらず、成功率が低い」ことである。もちろんこの「成功率が低い」には様々な要因が含まれており、それはこの後切り分けていくが、その前に「そもそもコンボが決まったとして、勝つのか?」という問題が実は横たわっている。

 このデッキが最速で《ハンマー》で殴る動きは以下の通り。

 ターン1.《聖なる猫》を唱える。

 ターン2.《シガルダの助け》《巨像の鎚》を唱え、猫につけて攻撃。

 この動きの問題は何か。これが成功しても勝っていないことだ。もちろん、実際には2ターン目についた20点以上のライフ差を見て相手が投了するケースはある。この差をひっくり返すのは難しい。

 本当にそうだろうか。

 ライフ差が20点つこうと勝てると明確に言えるデッキの代表格が、先に「明確に不利」とした青白コン(というかコントロール全般)である。

 また、ビートダウンも環境にいるレベルのものは基本的に非常に高い打点を持ち、スムーズに展開し続ければ30点程度は簡単に撲殺できるスケールを持つ。

 

 実際に起きたケースを例に出そう。グルール機体戦にて3ターン目に《聖なる猫》による11点絆魂パンチを決めたが、返しに登場したのは《アクロス戦争》。

 《ハンマー》ごと猫を取られ、殴られてライフ差が帳消しになり、3章でさらにライフゲインをされ、相手のライフは30を超えた。負けた。

 

 《聖なる猫》でなく《火刃の突撃者》なら、と言いたいところだが、やはり状況は好転しないと思われる。ゴブリンたちは白いデッキに当然のように入る《ポータブル・ホール》のような追放除去には全くの無力であり、《アクロス戦争》ならこちらが死ぬ。

 黒系の除去に強くなるのは間違いないが、例えばラクドスミッドレンジにも《苦難の影》《絶滅の契機》などが採用されているため、確実とは言えない。

 

 もちろん、《典雅な襲撃者》や《ティムールの激闘》はこのような事態を許さず確実に息の根を止めるために採用されているが……上手くいったのは調整中に数度あったかどうかといったところだ。

 

・生き残れるとか思うな

 上でも少し触れたが、環境に多い除去との相性の悪さも大きい。

 上記リストでは、メインのパーマネントカードはほぼ2マナ以下。これは、つまり《ポータブル・ホール》と《致命的な一押し》で全員対処されることを意味する。もちろんそれ以外の確定除去ももちろん効く。

 《踏みつけ》などの火力除去は単純にめちゃくちゃデカくなることで回避することもできるが、相手は当然そうなる前に全力で除去してくる。赤系デッキはサイドに《引き裂く流弾》のような対白火力を搭載しているケースも多く、このデッキは結果的にメインクリーチャーが全て白のため、これが文字通り流れ弾的に突き刺さることとなってしまった。ジョンウィック2のアレみたいになってる。

 さらに言えば、青白コンは《冥途灯りの行進》《一時的封鎖》なども使用してくる。後者は《摩耗+損耗》でなんとかならないこともないが……。

 こちらも《スクレルヴ》《神々の思し召し》《ロランの脱出》で回避を試みているが、結局押し切られるケースが多かった。生きてさえいればライフの支払いだけがコストとなる《スクレルヴ》はよかったが、他の防御呪文は受動的なカードであり、直接的なアドバンテージは取ってくれないということを痛感した。

 

・アドバンテージが取れない

 上ではさもこのデッキだけ余計に除去が飛んでくるように書いたが、(別に噓をついた訳じゃないが)当然ながらそんなことは全てのデッキがそうだ。このデッキが除去に覿面に弱い理由は、もちろん「追加のクリーチャーを供給する能力が低い」からだ。

 1枚でアドバンテージをガンガン取るカードが増え、その権化のようなラクドスミッドレンジが門番の如く鎮座するのがこのパイオニアというフォーマットである。

 《慈悲無き者、ナヒリ》はなんかとてもデッキと相性が良くいい感じにアドバンテージを取ってくれそうだが、体感としてはおそらくまやかしである。0能力は《ハンマー》や《ケンバ》なども蘇生でき、奇襲とかできて強そうに思えるが、結局のところ現行のリストでは一発ハンマーパンチを仕掛けるのが限界。

 

・ハンマータイムの本質はコンボじゃないんじゃない?

 僕はモダンをちゃんとやっているわけでは全くないのでこれは多分に推測が含まれるが、実際のところモダンハンマータイムにとってハンマーによる必殺コンボはメインではないのではないだろうか。

 《墨蛾の生息地》の存在によって本当の意味でのワンショットキルができるというのもあるだろうが、《石鍛冶の神秘家》から《カルドラの完成体》を発射することもできる、というサブプランの存在も大きいように思える。


 モダン・ハンマータイムはコンボをちらつかせながら別の攻め手を用意できる点が強いのであって、少なくとも今のパイオニア・ハンマータイムは、コンボの部分だけを再現した半端なものに過ぎない……帰りの電車の中で出た結論がこれである。

 

・どうする猫ハンマー

   

 

 半分は冗談で、もう少し粘るつもりではある。でも猫要素は多分消えることになる。

 

日記20220504/Street of New capenna

・未来スタン大会

 悪びれることもなくおひさしゅうございます。

 今日は身内でMTGAを利用した大会が行われたので参加してきた。

 フォーマットは「未来スタンダード」。『イニストラード:真夜中の狩り』から『ニューカペナの街角』までのカードが使用できる、というものだ。

 このカードプールの特筆すべき点は、特にマナベースの不安定さだろう。《エシカの戦車》とか《光輝王の野心家》などのパワーカードの不在もさることながら、多色土地がいわゆる「スローランド」と「弧三色トライオーム」しかなく、そのくせニューカペナのカードたちが多色化させんとしてくる、というアンバランスさがあったように思う。

 

 使用したデッキは「ジャンドミッドレンジ」。

 現スタンダードでも早速メタとして暴れているものと、キーカード部分はそう大差はないように思う。参考にしたのは「晴れる屋環境初陣戦」でトップ8に入っていたこちらのリスト(↓)。

スタンダード/黒赤緑ビートダウン/(Cho Jeongwoo,2022/04/30)デッキリスト | 日本最大級 MTG通販サイト「晴れる屋」

 

 で、結果は1-3。うーん。

 まあこの環境、3色はどう調整しても無理していることに変わりない、というのが強く出ていたように思う。というのも、だいたい1、2ターン目のどちらか、あるいは両方がタップインになる。3色デッキは他にもいくつかあったものの、速めのビートダウンを志向したデッキは特にかなり苦しそうにしていた。

 このデッキでも「《税血の収穫者》が2ターン目に出ない」とか「《掘り起こし》が結局1ターン目に撃てていない」とかいう形で表出していた。

 一方で、ジャンドというアーキタイプは非常に面白いものだった。MID~SNC範囲でも強力な生物が目白押しで、その辺の選定だけで1日潰せた。ゆえにこのリストも最適解では全くないだろうが……個人的にはそれなりの調整と己の好みをきちんと天秤にかけた結果なので、リストに関しては結構満足している。

 

〇カードの採用理由など

・《掘り起こし》

 マナベースのタイトさが目に見えていたので採用。実質《ウルヴェンワルド横断》や! とか言っていたが、まあ横断の6割くらいの強さですかね。

・《土建組一家の魔除け》

 強いようで弱いようでまあまあ強い。「効き目が薄い」ことこそあれど使うことすらできないという状況はなかったので(チャームなんだから当たり前なんだけど)。

 でも衝動3ドローは3マナで使いたくはないんだよね。

・《トラブルメーカー、ジャクシス》

《キキジキの鏡像》は壊れカードなんだから実質キキジキのこいつも強いし8枚にすればもっと強いだろ理論。調整中は結構強い場面を見せてくれたのだけれど、本番では負けてる時に手札でダブつく状況が多くて悲しいのであった。でもやれる子だと思います。

・《月の帳の執政》

 中~終盤戦にリソースを回復したい用カードとして採用。ピン差しのわりに結構活躍した枠。ただ、スペックそのものは圧力が足りないがち。

・《双弾の狙撃手》

 キキジキでコピーできる《ショック》。普通に小回り効いて使いやすかったです。

・《ジアトラの特使》

 マイモストフェイバリットカード。実質《血編み髪のエルフ》。5/4にトランプルというだけで与える圧が強く、ほぼ確実にボードアドバンテージを取ってくれる。強い。1000枚買え。

・《豪火を放て》

 重いけどユーティリティのある除去。メイン1枚サイドに数枚、の布陣はかなりよさそう。

・《作業場の戦長》

 トランプル速攻で突っ込める《スラーグ牙》が弱いわけなし。特使もそうだけど奇襲持ちを使うときはなんらかの墓地回収手段があるともっと美味しいですね。

・《真紅の花嫁、オリヴィア》

 終盤戦のリソース回収手段。奇襲で使った特使や戦長を回収するともう気が狂うほど気持ちええんじゃ(奇襲カペ土方)。半ばオシャレ枠のつもりだったが真面目に活躍したのでひょっとすると“解答(ソリューション)”かもしれない。

 

〇対戦

・1回戦 VS.青白機体(〇××)

 機体デッキということで《豪火を放て》が活躍。また《月の帳の執政》によるドローで3ゲーム目は首の皮一枚まで迫ったものの、《メカ巨神》に成敗された。

・2回戦 VS.ラクドスサクリファイス(〇×〇)

 イニシアチブを握られて《オブ・ニクシリス》を叩きつけられたりしたが、最終的に《オリヴィア》が《作業場の戦長》を叩きつけまくってシバいたりした。

 クリーチャーの質対決みたいになるとやっぱ圧倒的。

・3回戦 VS.エスパーミッドレンジ(××)

《ラフィーン》、強すぎる。あと普通に仕掛けをだいたい捌かれ切ったのが苦しいところだった。打消しっていやね。

・4回戦 VS.グリクシスリアニメイト(〇××)

 こちらも《薄暮の刻み獣》連打や《産業のタイタン》によって消耗させられて撃沈。

 

 というわけで神河初期ぶりに真面目にマジックやった。相も変わらずプレイングはへなちょこなのだが、デッキをチューンしていくという工程はやはり楽しい。神河でも自分でチューンしたデッキでミシックに入れたので、構築力は高まっているんじゃないかと勝手に思っている次第である。

 問題はこれにWC吐き切ったのでもうデッキ組めないことかな。

 

日記20220419/再活性

 毎日更新つってたブログを勝手に1ヶ月以上休んで何事もなかったかのように復活させてもいい。自由とはそういうものだ。

 なわけねえだろ。すんません。

 いつかに書いた「2~3ヶ月目が山場」というフラグを見事回収した形だが……まあ復活させただけ殊勝だと思ってほしい。舐めてんのかこいつ。

 休みが長引いた理由は1つで、「エルデンリングの感想をしっかり書こうと思ったら手が動かなくなってしまった」。気合いを入れて何か書くというのはもちろん大事なのだが、入れすぎたあまり身動きが取れなくなってしまったという経験、皆さんもおありかと思う。エルデンリングは神ゲーだった。でもエルデの獣だけは許さん。感想なんて、それでいいんだよ……。

 今後は肩の力をさらに抜いてぐだぐだとやっていきをする所存でございます。

俺ら東京さ行ぐだ

 近況だが、まず週末に東京のイベント『ゲームマーケット2022春』に行く予定である。

 僕は友人と共に同人TRPGを作るサークルをやっているのだが、これまで電子書籍のみでの販売だったこれを物理で刷って、ゲムマで売るのである。

 元々計画自体は2年前から存在したのだが、当時行く予定だったゲムマ大阪はコロナにより中止。気合いだけがふわふわと浮いたままであった。さりとて東京へわざわざ行くかというと……う~ん……と思っていたのだが、友人が「行くぞ」と言ったのでそういうことになった。いざ行く段になって夜行バスの交通費調べたら思ったよりずっと安かった。結局何事も勢いである。

 

 その過程で原稿の入稿作業や印刷所とのやり取りも勿論行った。と言っても、原稿はとうに完成しており、些細な修正と表紙をフォトショできちんと作る、くらいの作業だったので、同人作家らしい(?)修羅場感とかはなかった。

 しかし本を作るのって実におカネがかかることですわね。綺麗な特殊装丁とか本当にブルジョワジーの道楽ですわ。正直一生に一度はやってみたいけど。

ウマ娘

 ニシノフラワー実装の報は全世界の全おれをガチャへと走らせた。出なかった。

 ので泣く泣くストーリーはVtuberの実況で観た。許してほしい。

 実は、と言うほど隠れてないかもしれないが、僕はセイウンスカイ×ニシノフラワーのCPがめちゃくちゃ好きである。直前のイベント『今宵、リーニュ・ドロワットで』でもセイウンスカイ視点からのニシノフラワーへの熱視線が観測されたことが全おれ内で大きな話題となった。

 

 しかし蓋を開けてみるとこんな情報が飛び込んできた。「ニシノフラワーセイウンスカイの継承相性は最下位タイ」。正直おもろい。まあ継承相性は距離適性や勝ち鞍が重視されているため、相性がさほど良くないのは想定の範囲内だったが、特に特別な補正とかもないらしい。ちなみにウンスに次いでフラワーの話に首突っ込んでくるアグネスタキオンも相性は大差なかった。おもろ。

 

 肝心のフラワー本人の育成シナリオも、トレーナーとの関係性がメインであり、ワンチャンあるかなと思っていたマヤノトップガンマンハッタンカフェウオッカダイワスカーレットのようなケースではなかった。まあそれは全然いい。

 が、シナリオ内のセイウンスカイはやたらと首を突っ込んでくるし甲斐甲斐しく世話を焼く割に……それ以上のコトがない。それどころかフラワーが「トレーナーさんのために」みたいなことを言うのを聞いてはもにょもにょしているポジションである。わざわざもにょる展開が何度も繰り返されるあたり、たぶんライターも強調したかったんだと思う。おもろい。

 最終的にそんなセイウンスカイにも「3年間の集大成としてフラワーが手掛けた花畑にデイジーが咲いている」という形でフォローが入るので、個人的には「これが公式から出すフラウンスの形です」というメッセージと受け取っている。

 

 正直かなり分かる。俺嫁創作系のストリームにおもねる気は全くないが、ウマ娘におけるセイウンスカイはレースのスタンスからして「才能が足りていない部分を小手先のトリックを弄してなんとか切り抜けている」という表現がなされており、ようは余裕綽々飄々とした印象の裏で白鳥さながらに必死に足をバタつかせている人物である。

 そういう要素の対人関係における発露の仕方として「些細なちょっかいはいくらでも出せるけど踏み込むことができない」という形になるのはその通りだろうし、その結果として恩着せがましくならないよう孤独な献身を続けるセイウンスカイの姿はとてもいじらしくて良い。フラワーの花畑が雨で荒れないように世話しつつ、それを自分がしたとは決して言わない下りなんかは特にそういう彼女の気質が表れていると言える。

 

 ここまで書いてどうオチつけるかわかんなくなっちゃった。トレーナーとかモブとかになりたいとか基本思わないけどウンスをどやす役割ならやってもいいかな。

 

 じゃあ今日はここまで。また明日。

日記20220224

ウマ娘

 リリース1周年を迎え、無料10連、新シナリオなどの施策を打ち出してきたウマ娘。すっかりご無沙汰だった僕も、新シナリオということで遊んできた。

 めっちゃ面白い。

 URAファイナルズ、アオハル杯と違い、メインシナリオはあまりない(乙名史記者のバックボーンは興味深かった)が、目標レースなしで完全に自由にローテーションを組める、レースに出た際に得るポイントで育成を有利に進めるアイテムが買えるなど、このシナリオ特有の新システムはどれも成功しているのではないかと思えた。

 リリース当初のウマ娘はシナリオを完走すること自体がそれなりに難しく、ローグライクに近いと言われることもあったわけだが、そのローグライクっぽさがここに来て取り戻された感じだ。

 

 また、シナリオはほぼないとは言ったものの、代わりに定期的に育成イベントの代わりとしてウマ娘たちの絡みを描いたイベントが挿入される。対トレーナーではなくウマ娘同士のやりとりなので、なんかカップリングのオタクの走馬灯みたいになっていた。スクショは撮りすぎたのでなし。好きなイベントはフラウンスとスズグルです。

 

ポケモンユナイト

 新ポケモンフーパ」がいきなり参戦。しかもレンタルライセンスが配られる至れり尽くせりぶり……のはずが、不具合により使用できず。致命的やないかい。

 トレーニングモードでいくらか触ってみた感想としては、結構強そうという感じ。ソロでも「トリック」を選択した運用なら、ある程度ダメージを出せるサポートとしての役割が持てるのではないだろうか。一方、フーパの持ち味と言える「いじげんホール」は何とも言えない。弱いというか、完全に未知数。フルパーティできちんと戦術を構築すれば化ける可能性は大いにありうるだろう。

 

 そういうわけで、いざ狭間の地へ。探さないでください。

日記20220223

・エルデンリング

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 ついにこの時がやってきた。楽しみすぎて何も手につかない。いや手につけてはいるけど。

 ローンチトレーラーで最も吃驚したのは、何と言ってもラストに登場した上位者じみたボスである。ステータスの「神秘」、マジなんですの? よくよく映像を観るとビルゲンワースのパチモンみたいな場所も映っている。

 この映像を観るまでは「いうて神秘かて運が名前変わってちょっとなんかオマケついただけかもな……死にステかも……」と思っていたが、今となっては心は決まっている。

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 なんやねん。

MtG(統率者)

 ヒュージやらなんやらをやっていたらオリジナルの方の統率者のモチベーションも上がり、ついでに財布の紐も緩んでいたので新しいデッキを組んでしまった。

 統率者は《現実チップ》。

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 この伝説感どころかクリーチャー感もないが実に惹かれるイラストやフレーバーを気に入った。あと、能力はいわゆる《未来予知》なので定番コンボ「未来独楽」を統率者コンボにしてしまえる。

 異常に高いカードは流石に見送ったものの、結局青の定番カードも結構買ったのでそれなりの出費に。まあ、統率者のデッキとしてはこんなもんだろうという範疇なので問題はない。

 カードが届くまでのタイムラグ的に回すことになるのはエルデンリング後になるだろうが、こちらも楽しみ。

UGE CHAN MARCH/FAKE TYPE.×杏戸ゆげ

www.youtube.com

 聴いた。歌っている杏戸ゆげさんは寡聞にして名前しか知らず、概ねFAKE TYPEの実質新曲を聴きに行ったようなものだが、概ね満足した。

 ふわふわした声色だがフロウはしっかりとFAKE TYPEの曲についてこられている印象。PVのアニメーションもとても好みだ。

 

 そういうわけで明日はエルデンリング。日記を書くかどうかは完全に気分と時間次第。

日記20220221

MTGアリーナ

 ワイルドカードは尽きて久しいが、コモンアンコモンだけで新しいデッキを組めたので組んでみた。MOのパイオニアチャレンジで結果を残していた「ラクドス・ブラッド」をスタンでなんかやってみようとした感じである。

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 というか元のラクドスブラッドのレシピが凄い。ホンマにパイオニアのデッキなのか? と言いつつ回してみたところ、相棒の《夢の巣のルールス》の有無はそれなりにデカいと思った。まあやってることサクリファイスデッキだからそらそうなんだが。

 リストで見た際に最も「マジか?」となったのが《血の泉》と《電圧のうねり》だったわけだが、使ってみると採用理由はなんとなく理解できた。

《血の泉》は、元のリストでは確定除去が《戦慄掘り》1枚で、それなりに《税血の収穫者》の除去能力に頼っていることが分かる。そのうえで見ると、血トークンの生成、(ルールスを回収できる)墓地回収、アーティファクトの3要素を満たして1マナというのは確かに大きいかも。

《電圧のうねり》は、弱い《爆片破》みたいなカード。本体に飛ばないのでめっちゃ弱そうだが、どうせこのデッキ《鬼流の金床》のライフドレインが結構効くので、本体に飛ぶことよりモードを使い分けられることを優先した感じだろうか。少なくともスタンでは本体火力はそこまで必要に感じなかった。

 

 自分のデッキは、ルールスの墓地利用を《アガディームの覚醒》と《血に飢えた敵対者》で無理くり再現しようとしつつ、対PW除去を厚くした感じ。パイオニアは知らんけど現スタンは普通にPWが強いので。あと、現状BO1でしか使っていないので《引きつり目》と講義カードを採っているが、まあこれは変えていいかな。

 強いかはまだよくわからないが、とりあえずミシック帯でも勝ったり負けたりなのでそれなりだと思う。何より楽しいし、アブザン機体とは楽しさのベクトルが違うのが良い。さっさとサイドを組んでBO3仕様にしてしまおう。

 

ソウルハッカーズ2

 前々から予兆は発されていたが、正式に『ソウルハッカーズ2』の発売が発表された。半年後とのことで、結構早い。キャラクターデザインが(たぶん)三輪士郎になっており、ペルソナ5以降の垢抜けたUIと合わさって、どちらかというとデビルサバイバーシリーズっぽさを放っている。個人的には普通に好き。

 近未来を舞台とするメガテンシリーズということで、期待が高まる。

 

 このままいくと夏もゲームをやりまくる羽目になるな。まあ願ったり叶ったりなんだけど。そういうわけでまた明日。

日記20220220/ヒュージリーダーズ

 というわけで、MtGのヒュージリーダーズを遊んできた。

 統率者は《フラクタルの花、エシックス》。カジュアルなのでリストは割愛。

 基本的には楽しかったのだが……1点だけかなり気になることがあった。

《厄介なキマイラ》というカードの存在だ。

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 一言で言うと、もうはちゃめちゃに面倒くさい。着地したら事実上そのターンのアクションはパクられる運命にある。全員が《エラヨウの本質》の影響下にあるようなものだ。しかもヒュージはよほどのことがない限り1ターン1アクションなので、よけいにつらい。また、これはゲームバランスには関係ないが、現状はリモートで対戦をしているので、コントロール奪取関係のやりとりがそもそも面倒くさい。

 強すぎるというか、面倒くさすぎる。本当にこれが1ゲームに複数枚出現することが前提なのか、このフォーマットは。ただ、今回はキマイラの相方となる《家路》を全員採用していなかった(やたら高いので)ため、ひょっとすると家路があれば違うのかもしれない。そうかなあ。

 あとまあ、この面倒さが極まったゲームはキマイラ2体に加えて《意識の拡張》が2枚置かれたことで、スタックの処理がそれはもう煩雑になった、という感じだったので、キマイラだけに責任をおっかぶせるのは悪いかもしれない。でもいくらかは間違いなく悪いよ。

 

 とはいえ、こいつを除けばあとは楽しいゲームだった。フォーマットとしては、やはり「特殊なルールの穴を突く(健全に穴を突けるようなルールになっている)」ことが楽しさに寄与しているように思う。

 我が統率者、エシックスもヒュージ適性が高く、かなり使っていて楽しかった。

 

 そういうわけで、久々に紙で新デッキを組んだ。また明日。